カウンターギヤはギヤを逆回転させるために用いられることが多いギヤで、主に自動車を変速させるために使用されています。本記事ではカウンターギヤの概要と、長所・短所、製造事例などをご紹介します。
カウンターギヤは、回転する軸や車輪の周りに配置するギヤのことです。ほかのギヤと連動することで、回転方向や速度を変えることができます。特に、逆回転を行うために配置されることが多く、自動車のブレーキや時計の秒針を逆に動かす際に、カウンターギヤが用いられているようです。
自動車のMT(マニュアルトランスミッション)車では、「インプットシャフト」と「カウンターシャフト」、「アウトプットシャフト」の3つのシャフトをギアボックスに内蔵しています。カウンターギヤはカウンターシャフトに固定されており、メインドライブギアと噛み合っているものです。
MT車において、カウンターギヤはギアを変速する際に活躍するものです。ギアを1速にするときは、小さなカウンターギヤとメインギヤを組み合わせて、メインギヤからハブスリーブを経由してアウトプットシャフトに駆動を伝えます。最終ギアは、大きなカウンターギヤとメインギヤを組みわせです。中間のギヤは、カウンターギヤとメインギヤの間にもうひとつギヤを挿入して、アウトプットシャフトを逆回転させます。
カウンターギヤは、ほかの歯車と組み合わせて歯車を逆回転させる上で役立つものです。自動車や時計など、機械を複数の方向で作動させる必要がある場合に重要な役割を果たします。また、自動車のトルク変換を行う際も、カウンターギヤが活躍します。高速のギヤを低速に変えるときは、カウンターギヤがブレーキのように動作します。また、カウンターギヤを正確に配置することで、機械全体の効率性を高めることができる点も長所です。自動車のトランスミッションやエンジンには、複数のカウンターギヤが使われています。
カウンターギヤはその材質からすぐに壊れる可能性は少ないのですが、常にほかの歯車と接触しているため摩耗が生じる可能性があります。摩耗によって本来の機能を果たせなくなってしまう可能性があるため、定期的なメンテナンスと、状況に応じた交換などの作業が必要です。また、カウンターギヤの性能を十分に発揮するには、適切な設計と配置するスペースの確保を精密に行わなければなりません。小さい機械の場合、配置場所に苦慮する場合があります。
引用元:ユニテックギア公式HP
(https://www.unitechgear.jp/products.html)
ユニテックギアの例
ユニテックギアでは、乗用車の変速機用のカウンターギヤと、小型トラックの変速機用カウンターギヤを製造しています。いずれも材質は浸炭焼入れ材を使用しており、乗用車用は歯面研磨仕上げ、小型トラック用は歯面シェービング仕上げです。
精度やサイズなど5つの特徴的なポイントにマッチするギヤメーカーを紹介しています。
【選定の条件】Googleにて「ギヤ メーカー」「歯車 メーカー」で検索し、100位までに公式サイトが表示されたメーカーの中から
①ギヤ加工の対応範囲が広い(一部の種類に特化していない)、②国際的な品質マネジメント規格ISO9001を取得している、または、「日本歯車工業会」所属のメーカーから、各条件に適したメーカーから紹介しています。
(Google検索は2022年7月1日時点、①②は2022年7月調査時点)
※以下の根拠をもとに選出しています。
【高精度】…機械加工技能士「特級」保有者の数が最多、高性能な設備(ハイエンド/上位機種)の導入 【既存歯車の再現】…複製技術に強み、複製がプラン化されている
【標準歯車】…標準歯車の取扱い製品数が最多
【特大サイズ】…公表されている加工設備の対応サイズの中で最大 【極小サイズ】…商品化されている製品の中でモジュールが最小