傘歯車のうち、一方のピッチ面が平面になっているものを指します。傘歯車は、2軸間に運動を伝える円錐形の歯車の総称です。平歯車のラックにあたるものといえるでしょう。基本的には、斜歯(ハスバ)歯車、平歯車とセットで用いられます。フェースギヤは、その形状(王冠のような形)から冠歯車やクラウンギヤと呼ばれることもあります。
主な長所として、ハイポイドギヤなどよりもコストを抑えやすい点があげられます。基本的に駆動ピニオンがインボリュート歯車になるため、製作に特殊な機器を必要としません。一般的なボブ盤で加工できるためコストを抑えられるのです。組立調整が簡単な点も長所としてあげられます。駆動ピニオンにインボリュート歯車を使用するため、1方向のみの調整で事足ります。具体的には、モーターピニオンの半径方向に対する調整だけを行います。以上の長所を踏まえると、使い勝手の良いギヤといえるかもしれません。
ただし、フェースギヤは製作が難しいと考えられています。フェースギヤブランクとピニオンを減速比と同じ速比で回転させると、前者の歯先に尖りや干渉が発生します。つまり、ピニオンによって歯先の形状が決まるのです。歯先の尖りや干渉を踏まえた設計方法は現在のところ確立されていません。使い勝手は良いものの、製作は難しいといえるでしょう。
引用元:アップルリンク株式会社公式サイト
(https://ja.nc-net.or.jp/company/69704/product/detail/63965/)
自動車(試作)・自動車電装品・家電などに使用されるフェースギヤです。素材は、樹脂・鋼・真鍮(黄銅)に対応しています。本フェースギヤの特徴は、諸元表の数値では表現できないフェースギヤの歯形を、3DCAD上で歯あたり干渉を排除する、噛みあい効率を高めるなどの解析をして、設計していることです。組立位置を基本に、3Dモデルで歯形を調整するため、バックラッシュ・転位などの設定も行えます。精度は0.1mm~1/100mmです。
引用元:アップルリンク株式会社公式サイト
(https://www.nc-net.or.jp/company/69704/product/detail/91864/)
自動車(試作)・自動車電装品・家電などに使用されるフェースギヤです。素材は、樹脂・鋼・真鍮(黄銅)に対応しています。本フェースギヤの特徴は、諸元表の数値では表現できないフェースギヤの歯形を、3DCAD上で歯あたり干渉を排除する、噛みあい効率を高めるなどの解析をして、設計していることです。組立位置を基本に、3Dモデルで歯形を調整するため、バックラッシュ・転位などの設定も行えます。精度は0.1mm~1/100mmです。
引用元:オービー工業株式会社公式サイト
(http://www.ob-kogyo.co.jp/products/solution/)
POM製のフェースギヤです。POMはポリアセタール樹脂を指します。求める性能に応じて、PP・PE・PA・PC・PPSなど、適した素材の使用が可能です。本フェースギヤの用途は公式サイトに記載されていません。詳しくは、オービー工業でご確認ください。
精度やサイズなど5つの特徴的なポイントにマッチするギヤメーカーを紹介しています。
【選定の条件】Googleにて「ギヤ メーカー」「歯車 メーカー」で検索し、100位までに公式サイトが表示されたメーカーの中から
①ギヤ加工の対応範囲が広い(一部の種類に特化していない)、②国際的な品質マネジメント規格ISO9001を取得している、または、「日本歯車工業会」所属のメーカーから、各条件に適したメーカーから紹介しています。
(Google検索は2022年7月1日時点、①②は2022年7月調査時点)
※以下の根拠をもとに選出しています。
【高精度】…機械加工技能士「特級」保有者の数が最多、高性能な設備(ハイエンド/上位機種)の導入 【既存歯車の再現】…複製技術に強み、複製がプラン化されている
【標準歯車】…標準歯車の取扱い製品数が最多
【特大サイズ】…公表されている加工設備の対応サイズの中で最大 【極小サイズ】…商品化されている製品の中でモジュールが最小