ガースギヤは、産業機械などで用いられることが多い大型の歯車です。製造にあたっては優れた技術力を求められます。ここでは、ガースギヤの概要と長所・短所を解説するとともにガースギヤの製品事例を紹介しています。
ガースギヤは、直径が大きいリングギヤを指します。
例えば、直径10mを超えるガースギヤなどもあります。ガースギヤの多くは、複数のセグメントで構成されています。各セグメントをボルトで連結して、1つのガースギヤを組み立てることが一般的です。この特徴により、メンテンナンス性などが高まります。
ギヤの円周上に多くの歯を等間隔で配置していることも特徴です。ただし、具体的な直径や歯数は製品により異なります。ガースギヤは、鉱業やセメント関連の機器などで使用されることが少なくありません。大きな負荷がかかるため、耐久性や耐摩耗性などに優れた原材料を用いたものが多いといえるでしょう。
ガースギヤの主な長所は、周辺機器へ回転とトルクを伝えられることです。重機などで重要な構成要素になることが考えられます。また、トルクを効率よく伝えられる点やメンテナンス性が高い点なども長所としてあげられます。
メンテナンス性の高さは、主に複数のセグメントで構成されることにより導き出されるといえるでしょう。さまざまな長所を備えるため、用途によっては使い勝手のよいギヤになる可能性があります。
ガースギヤには、注意したいデメリットもあります。代表的なデメリットといえるのが、使用条件などによっては歯面が摩耗しやすいことです。
もちろん、多くの製品は必要な対策を講じていますが、作業環境や潤滑油に含まれる砂などの影響で摩耗が進んでしまうことがあります。原材料を慎重に選定する、必要な加工を行う、作業環境を整備するなどの対策を求められるケースが多いでしょう。

引用元:川島製作所公式サイト
(https://kawashima-mfg.co.jp/ct01/#02)
川島製作所の例
川島製作所は、1940年の創業から大型歯車・特殊歯車の製造と加工を行ってきた事業者です。現在は、φ50~φ600を小型歯車、φ600~2,000を中型歯車、φ2,000~6,000を大型歯車と区分けして、各種歯車の製造を行っています。
具体的には、外歯歯車・内歯歯車・ベベルギヤ・Wヘリカルギヤに加えて、ガースギヤなどに対応しています。過去には、M30×Z156×W300のガースギヤを製作した実績があります。

引用元:植田鉄工所公式サイト
(http://www.ueda-tekkosho.co.jp/products/index.html)
植田鉄工所の例
植田鉄工所は、大阪市に本社を構えて各種大型歯車の設計・製造を行っている事業者です。
高度化するニーズに対応するため、歯車加工技術を含む総合力の引き上げを目指しています。過去には、外径7,460mm、22.6トンの平歯車、外径6,900mm、26.3トンの平歯車、外径6,540mm、23.5トンの平歯車(いずれもガースギヤ)を製作した実績があります。
精度やサイズなど5つの特徴的なポイントにマッチするギヤメーカーを紹介しています。
【選定の条件】Googleにて「ギヤ メーカー」「歯車 メーカー」で検索し、100位までに公式サイトが表示されたメーカーの中から
①ギヤ加工の対応範囲が広い(一部の種類に特化していない)、②国際的な品質マネジメント規格ISO9001を取得している、または、「日本歯車工業会」所属のメーカーから、各条件に適したメーカーから紹介しています。
(Google検索は2022年7月1日時点、①②は2022年7月調査時点)
※以下の根拠をもとに選出しています。
【高精度】…機械加工技能士「特級」保有者の数が最多、高性能な設備(ハイエンド/上位機種)の導入 【既存歯車の再現】…複製技術に強み、複製がプラン化されている
【標準歯車】…標準歯車の取扱い製品数が最多
【特大サイズ】…公表されている加工設備の対応サイズの中で最大 【極小サイズ】…商品化されている製品の中でモジュールが最小