リングギヤは主に自動車で用いられている歯車です。安定した走行に欠かせない役割を担っています。ここでは、リングギヤの概要、長所・短所、主な用途、製品例などを解説しています。
マニュアルトランスミッション車におけるフライホール、オートマチックトランスミッション車におけるドライブプレートやデファレンシャルギヤに組み込まれる環状の大きな歯車です。
フライホイール・ドライブプレートに組み込まれたリングギヤは、エンジンをかけたときにスターターのピニオンギヤと噛み合いエンジンを始動させます。ピニオンギヤは、噛み合った2つの歯車のうち小さいほうを指します。
デファレンシャルギヤは、カーブを曲がるときに左右のタイヤの速度差を調整する装置です。自動車でカーブを曲がると、内側のタイヤと外側のタイヤには走行距離の差が生じます。具体的には、外側のタイヤの走行距離がわずかに長くなります。このときに、速度を調整(4つの車輪を統合)してカーブをスムーズに曲がれるようにしているのがデファレンシャルギヤです。
デファレンシャルギヤは、エンジンの力を伝えるピニオンギヤ、ピニオンギヤと噛み合うリングギヤ、リングギヤと直結しているスパイダーギヤ、スパイダーギヤと噛み合うサイドギヤなどで構成されます。スパイダーギヤはリングギヤに沿って回転するとともに、自動車が曲がるときは自らも回転します。これにより、左右のサイドギヤの回転速度に差を生みだします。つまり、左右のタイヤの速度に差が生じるのです。リングギヤは、デファレンシャルギヤでも重要な役割を果たしています。
自動車でエンジンをかけたときにピニオンギヤと噛み合いエンジンを始動させる、自動車がカーブするときにデファレンシャルギヤで左右のタイヤの速度調整に関わるなどの働きを担っています。自動車に欠かせないギヤといえるでしょう。
他の歯車と同じく、長期間の使用により劣化します。自動車の使用期間が長くなると、傷ついたリングギヤが故障の原因になってしまうこともあります。具体的には、スターターモーターがリングギヤから抜けず壊れてしまうなどが考えられます。

引用元:サンコール株式会社公式サイト
(https://www.suncall.co.jp/product/b11.html)
サンコールの例
京都市に本社を構えるサンコール株式会社は、オートマチックトランスミッション車のドライブプレート、マニュアルトランスミッション車のフライホイールを主な用途とするリングギヤを扱っています。自社の技術を活用して高精度を目指している点と大小さまざまな形の製品に対応できる点が強みです。スパーギヤ・ヘリカルギヤ・チャンファ加工など、幅広い要望にも応えられます。日本を中心に、タイ・中国・アメリカ・メキシコに拠点を構えてスムーズな対応を目指している点も見逃せません。
精度やサイズなど5つの特徴的なポイントにマッチするギヤメーカーを紹介しています。
【選定の条件】Googleにて「ギヤ メーカー」「歯車 メーカー」で検索し、100位までに公式サイトが表示されたメーカーの中から
①ギヤ加工の対応範囲が広い(一部の種類に特化していない)、②国際的な品質マネジメント規格ISO9001を取得している、または、「日本歯車工業会」所属のメーカーから、各条件に適したメーカーから紹介しています。
(Google検索は2022年7月1日時点、①②は2022年7月調査時点)
※以下の根拠をもとに選出しています。
【高精度】…機械加工技能士「特級」保有者の数が最多、高性能な設備(ハイエンド/上位機種)の導入 【既存歯車の再現】…複製技術に強み、複製がプラン化されている
【標準歯車】…標準歯車の取扱い製品数が最多
【特大サイズ】…公表されている加工設備の対応サイズの中で最大 【極小サイズ】…商品化されている製品の中でモジュールが最小