業界で実績のあるギヤがわかる
ニーズ別ギヤ(歯車)メーカー5選を見る
エンジンのタイミングギヤでは平歯車が多く使われています。自動車に多く使われるのははすば歯車ですが、はすば歯車を使うと軸方向の推力(スラスト)が発生していい加減な留め方になるし、歯幅がないとはすばの良さを生かせないことから平歯車が採用されています。
またスターターに使う歯車も平歯車です。始動時にフライホイール側の大歯車に小歯車を飛び込ませ、動き出したら抜く必要があることから平歯車が使用されています。
自動車やオートバイなど電動の乗り物に用いられる動力伝達用の歯車はほとんどがはすば歯車です。一般的な平歯車も使われますが、レース用の車のように特別な使い方になります。
はすば歯車が多く使われる理由は、平歯車に比べて音や振動の面で優れているからです。とくに日本の自動車メーカーは音振に対する要求が厳しいため、平歯車を使うことが難しいというのが現状。 このため歯が少しずつ噛み合っていき、さらに重なり噛み合い率が高いというはすば歯車ならではの特徴を活用して、音が静かで揺れも少ない乗り心地を実現しています。
ステアリングシステムに使われる歯車は、ほぼすべてがラック&ピニオン+電動パワーステアリングです。
ラック&ピニオン式とは、ギヤ機構にステアリングシャフトと同軸の小径歯車(ピニオンギヤ)、それに対応するピッチの歯を刻んだ棒(ラックバー)を用いているシンプルなステアリングシステム。ステアリングシャフトとピニオンギヤは同じ回転数で、回転によってラックバーが左右に動きます。さらにナックルを押し引く力を伝えることでホイールを操舵することができるようになります。
デフ(差動装置)・トランスファーとは、スムーズに曲がるために内・外の車輪を異なる回転速度で走行させるための装置です。
自動車用トランスファーの問題は、トランスミッションから離れた場所にある軸をどうやって動かすかという空間的なこと。チェーンやコニカル(円錐)ギヤを使う方法もありますが、信頼性が高いという点からほとんどがはすば歯車になっています。
本サイトで紹介しているギヤ(歯車)メーカーの中で、自動車・オートバイの歯車に対応(2022年7月調査時点で公式サイトに記載)しているメーカーを紹介しています。
精度やサイズなど5つの特徴的なポイントにマッチするギヤメーカーを紹介しています。
【選定の条件】Googleにて「ギヤ メーカー」「歯車 メーカー」で検索し、100位までに公式サイトが表示されたメーカーの中から
①ギヤ加工の対応範囲が広い(一部の種類に特化していない)、②国際的な品質マネジメント規格ISO9001を取得している、または、「日本歯車工業会」所属のメーカーから、各条件に適したメーカーから紹介しています。
(Google検索は2022年7月1日時点、①②は2022年7月調査時点)
※以下の根拠をもとに選出しています。
【高精度】…機械加工技能士「特級」保有者の数が最多、高性能な設備(ハイエンド/上位機種)の導入 【既存歯車の再現】…複製技術に強み、複製がプラン化されている
【標準歯車】…標準歯車の取扱い製品数が最多
【特大サイズ】…公表されている加工設備の対応サイズの中で最大 【極小サイズ】…商品化されている製品の中でモジュールが最小