発進用ギヤは、車両・機械が止まった状態から動き出すために必要なギヤです。自動車やバイクのトランスミッション、重機、農業機械などの駆動システムで重要な役割を果たします。ここでは、発進用ギヤの特徴や長所・短所、そして用途や例を紹介します。
車や機械が停止している状態から動き出すために使用するギヤが、発進用ギヤです。低速での動き出しをスムーズにするために、トルクを増幅する設計になっています。
自動車の場合は1速ギヤが発進用ギヤとして用いられており、エンジンの回転力を車輪に伝えながら重い車両を動かしてくれます。もちろん、自動車だけでなく、バイク・農業機械・重機などでも、発進用ギヤが使用されています。
発進用ギヤは、低速で高いトルクを生み出せる点が長所です。停止した状態から、車両や機械を容易に動かせるでしょう。ギヤ比が高いため、エンジンやモーターの回転数が低くても、駆動力が十分に得られます。適した発進用ギヤを使用することで、エンジンやトランスミッションには余計な負担がかからず、部品の摩耗や加熱も抑えられます。
また、発信用ギヤは砂地や泥道など悪路ほど、より効果を実感しやすいはずです。高トルクで車輪の回転力を高めるので、トラクションを確保しやすくなります。滑りやすい状況でも発進しやすいのが特長です。
ほかにも、燃費の向上への貢献も発進用ギヤの特長です。停止状態から適したギヤ比で発進し、エンジンが無駄に回転するのを防ぎます。結果として、燃費向上につながるでしょう。
発進用ギヤは、あくまで発進用です。低速での高トルクを重視しており低速専用となっているため、ある程度速度が上がったら次のギヤに切り替えなくてはなりません。発進用ギヤを使い続けると、エンジンの回転数が高くなって燃費の悪化につながる可能性があります。騒音や振動も増加するので、発進用ギヤの適した使い方を理解する必要があるでしょう。
また、駆動系に負荷がかかり、トランスミッションやクラッチの摩耗も早くなります。頻繁に発進と停止を繰り返す場合は、よりメンテナンスの頻度が高くなります。

引用元:トヨタ自動車公式HP
(https://global.toyota/jp/mobility/tnga/powertrain2018/cvt/)
トヨタ自動車の例
トヨタ自動車が開発した無段変速機に搭載されるギヤです。
大きな変則比幅と伝達効率の高さにより、高効率で低燃費をかなえています。発進用ギヤによって、ベルト効率を悪化させることなく、変則比幅を15%拡大可能です。また発進用ギヤの採用によって、プーリーを小型化して慣性を40%下げて、変則応答性を向上しています。
精度やサイズなど5つの特徴的なポイントにマッチするギヤメーカーを紹介しています。
【選定の条件】Googleにて「ギヤ メーカー」「歯車 メーカー」で検索し、100位までに公式サイトが表示されたメーカーの中から
①ギヤ加工の対応範囲が広い(一部の種類に特化していない)、②国際的な品質マネジメント規格ISO9001を取得している、または、「日本歯車工業会」所属のメーカーから、各条件に適したメーカーから紹介しています。
(Google検索は2022年7月1日時点、①②は2022年7月調査時点)
※以下の根拠をもとに選出しています。
【高精度】…機械加工技能士「特級」保有者の数が最多、高性能な設備(ハイエンド/上位機種)の導入 【既存歯車の再現】…複製技術に強み、複製がプラン化されている
【標準歯車】…標準歯車の取扱い製品数が最多
【特大サイズ】…公表されている加工設備の対応サイズの中で最大 【極小サイズ】…商品化されている製品の中でモジュールが最小