
かさ歯車とは、形状が円錐台の歯車。傘に似た形からこの名があります。中でも、まっすぐな歯筋を持つものが「すぐば(直歯)かさ歯車」です。ストレートベベルギヤ(Straight Bevel Gear)とも呼ばれますが、ベベルは「傾斜」という意味です。
かさ歯車は、交差する軸間で回転を伝達する交差軸歯車。回転運動の方向を変えるときに使用します。例えば後輪駆動車で、トランスミッションからプロペラシャフトを伝わってきた動力の向きを90度変え、後輪に送るディファレンシャル(差動装置)のような機構に、かさ歯車が用いられます。
すぐばかさ歯車の長所は、シンプルな形状によって高精度、低コストが実現できることと、スラスト荷重が大きくないため複雑な軸受が不要になることです。
すぐばかさ歯車の歯筋は直線なので、比較的容易に加工が行えます。結果として精度を高めやすく、コストも抑えやすくなります。また、すぐばかさ歯車はその名の通りすぐば(直歯)なので、軸方向に働くスラスト荷重(アキシアル荷重)が小さくなります。軸が受ける負荷が大きくないため、複雑な軸受を設ける必要がありません。
すぐばかさ歯車は、高速回転によって騒音と振動が大きくなってしまいます。
すぐばの歯車は噛み合い率が小さく、少ない歯当たり面に負荷がかかるため、特に回転数が上がると騒音や振動が大きくなることが避けられません。
自動車(ディファレンシャルギヤ等)、ロボット、工作機械

引用元:岡本工機公式サイト
(https://okamoto-kouki.co.jp/product/gear/suguba/)
岡本工機の例
産業用ロボットや工作機械に使用されるすぐばかさ歯車です。モジュールは1.3~4、歯数は9~175枚、最大ピッチ円径φ216㎜に対応しています。

引用元:日本ギア工業公式サイト
(https://www.nippon-gear.jp/products/gear/straight/)
日本ギア工業の例
最小5~最大200までの歯数に対応可能なストレートベベルギヤです。

引用元:中日精工公式サイト
(https://www.chunichi-seiko.co.jp/product/)
中日精工の例
農業機械の駆動部品に使用されるすぐばかさ歯車(ストレートベベルギヤ)です。
精度やサイズなど5つの特徴的なポイントにマッチするギヤメーカーを紹介しています。
【選定の条件】Googleにて「ギヤ メーカー」「歯車 メーカー」で検索し、100位までに公式サイトが表示されたメーカーの中から
①ギヤ加工の対応範囲が広い(一部の種類に特化していない)、②国際的な品質マネジメント規格ISO9001を取得している、または、「日本歯車工業会」所属のメーカーから、各条件に適したメーカーから紹介しています。
(Google検索は2022年7月1日時点、①②は2022年7月調査時点)
※以下の根拠をもとに選出しています。
【高精度】…機械加工技能士「特級」保有者の数が最多、高性能な設備(ハイエンド/上位機種)の導入 【既存歯車の再現】…複製技術に強み、複製がプラン化されている
【標準歯車】…標準歯車の取扱い製品数が最多
【特大サイズ】…公表されている加工設備の対応サイズの中で最大 【極小サイズ】…商品化されている製品の中でモジュールが最小