スピードメーターギヤは、自動車やバイクのスピードメーターの動作を制御する部品です。本記事では、スピードメーターギヤの概要や、長所・短所などについて解説します。
スピードメーターギヤとは
スピードメーターギヤは、ドライブスロットやタイヤなど、走っているときに回転する部品に取り付けられるパーツです。回転数と回転方向を変換して、その状態をケーブルに伝える役割があります。
自動車やバイクなどの車両に装備されているスピードメーターは、メーターギヤとメーターケーブルが組み合わさることで動作します。メーターギヤはホイールと一緒に回転するものと、回転の向きを90度に変換しながら原則するギヤの2つがセットとなってホイールに組み込まれています。
近年の自動車は、非接触センサーでスピードを検知して速度を表示する電気式メーターを採用している車種も増えています。しかし、ケーブルの回転で作動するスピードメーターギヤを用いた機械式メーターも数多くあります。スピードメーターの動作を正常に保つには、スピードメーターギヤのコンディションがよいことが重要です。
スピードメーターギヤの長所と短所
長所
スピードメーターギヤを採用したスピードメーターは、電気式メーターと比較するとシンプルな構造です。そのため製造コストを抑えられることに加え、構造がシンプルである分性能の信頼性が高い点が長所として挙げられます。また、スピードメーターギヤは車両の回転を直接速度に変換するため、この点から見ても速度表示の信頼性が高いです。
速度計測の正確性だけでなく、製造面での信頼性が高い点も長所とだといえます。センサーなどを使用せず、部品のみで構成されているため、電気系統の不具合などの心配がありません。
短所
スピードメーターギヤの機能性は、ギアの状態に依存します。ギアが摩耗している、ギア比が変わっているなどの状態では、速度計測の正確性が低くなることが考えられます。車両のタイヤサイズが変わった場合もギア比が変化するため、性格な速度を表示できなくなる可能性が高いです。
部品を使用した構造なので、部品が劣化や摩耗をした場合には交換と修理が必要になります。また、ギアを正常な状態に保つために、定期的な清浄や油分の補給などのメンテナンスが必要です。バイクのスピードメーターギヤは、スピードメーターギヤボックスが装着されている場合、自分でスピードメーターギヤボックスを取り外してギヤのメンテナンスを行える場合があります。そのほか、メーターケーブルやスピードメーターギヤの状態が悪くなったときに、異音が発生する可能性がある点も短所のひとつです。
主な用途（対応している分野）
- 自動車
- バイク
スピードメーターギヤの製品例
引用元：中村精機公式HP
（https://nsgear.co.jp/main-products/）
中村精機の例
中村精機では、さまざまな形のスピードメーターギヤを製作しています。
引用元：ユニテックギア公式HP
（https://www.unitech-gear.jp/products.html#）
ユニテックギアの例
ユニテックでは、スピードメーターギヤに加えウォームの製造も行っています。